競馬YouTuberかく語りき

競馬YouTuber江分輪太のブログです。

「人の行く裏に道あり花の山」その2

昨日書いた「我々の相手はJRAじゃない」という話。

初心者の方には何のこっちゃ、という感じかもしれません。

なので、念のために解説。

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これは馬券の総売上げのうち、何%が的中者に払い戻されるか、という表。

でまあ、例えば単勝だと80%が的中者に払い戻され、胴元であるJRAが20%を取るわけです。f:id:eburinta:20180417025132p:plain

 こういう感じ。

(「馬券購入者」というより「馬券的中者」ですが)

 

JRAはこの20%から馬主への賞金や、競馬運営の経費に充てたり、国庫へお金を納めたりする。

要するにJRAにとっては、ファンが固い馬券を当てようが大万馬券を当てようが関係ないわけで、関心事は「どれだけ売上が増えるか」だけ。

 

さて、昨日書いた通り、若かれし頃にスピード指数普及の真っただ中を経験した私は、それ以降、予想トレンドに対し敏感になったわけです。

 

そして昨今「過剰トレンドだな」と思う対象が二つ。

「重賞レースにおける過去10年傾向」と「ジョッキー」。

 

過去10年傾向は従来より、競馬専門紙などで、データ提供サービスの一つとして掲載されておりました。

こういった専門紙はトラックマン(競馬記者)の印のみならず、馬柱内のデータ、調教タイム、厩舎コメント、トラックマンのコラムなど、情報を詰め込めるだけ詰め込むことがサービスとして肝要。

競馬ファンは人それぞれ、あらゆる観点から馬券予想をするわけで。

 

しかし近年、この「過去10年傾向」が独り歩きし始め、いまや重賞レースは、

「過去10年でこんなデータが見つかりました合戦」

になっている気がする。

 

先に触れた通り、競馬媒体が数ある情報の一つとして取り扱うのはよく分かる。

また、データ派・机上派の競馬予想家や、個々の一般ファンが過去10年傾向を語るのも分かる。

ただ本来、調教を見て馬体を見て、厩舎関係者を取材して予想を提供する立場のトラックマンですら「このレースは過去10年で・・・」などと語り出す始末。

 

私は別に「過去10年傾向を探っても馬券は当たらんよ」と言いたいわけじゃない。

どんな予想スタンスだって当たる時もあれば外れる時もある。

膨大なデータを駆使して絞り込まれた勝ち馬。

一方その頃、同じ勝ち馬を「白くてかわいい」と選んでいる女子がいたりする。

 

ともかく「馬券が当たった時、どれだけ獲り込めるか」という観点において、過剰トレンドは軽視した方がいい、という話。

 

この「過去10年傾向」については言いたいこともたくさんあるが、別の機会に回す。

 

一つだけ言うと、過去10年傾向には信憑性の高いものもあれば、「ほぼオカルト」というものもある。

例えば「過去10年、カペラSでは外枠が有利」ということを言うとする。

これはそれなりの信憑性を確保している。

なぜならそもそも、中山ダート1200自体が外枠有利だから。

「中山ダート1200」という条件は新馬からOP特別まで、年間でも無数のレースが施行されている。

傾向を探る分には十分なサンプル数。

 

だから正確に言えば、「カペラSは」ではなく、

カペラSが行われる中山ダート1200は」

という話。

 

ともあれ私は「過去10年でこんなデータを見つけました合戦」からは手を引いている。

 

馬は生き物、レースも生き物。

今年は今年の、来年は来年のダービーが行われるんだ。

 

明日に続く。