競馬YouTuberかく語りき

競馬YouTuber江分輪太のブログです。

「偶然が重なって競馬YouTuber」その3

毎月、細々と飲み代を捻出し続ける「4回に3回馬券に絡む軸馬を選ぶ方法」をただ放置していた私。

 

2017年の夏、毎度おなじみ、新宿ゴールデン街夏の扉」でラムコークをちびちびとすすっていた私の隣に、とある若者が座った。

聞けば彼、YouTubeで一時期、毎月サラリーマンの月収ほどを稼ぎ出していたらしい。

 

私は彼に自分の状況を話した。

一昨日と昨日、このブログに書いたのと同じあらましを。

 

「それだけ再生回数を稼げた人なら、本腰入れたらすぐに月●●万はいきますよ」

彼はそう言った。

「とにかくコンスタントに動画を上げれば」

というのが、その「本腰」の指す意味合いだった。

 

YouTubeで収益を増していくこととは、そういう仕組みであるとは薄々知っていた。

ただ、それを実体験者に言われるか否かでは、その気になる熱量が大きく異なる。

 

私は週3回の飲み歩きを月3回に減らし、動画作りに励むことを決めた。

 

そして今に至っている。

 

あの彼とは、あれ以来、一度も会っていない。

ゴールデン街での出会いとはそういうものだ。

まさに一期一会。

 

あの時、あの彼と出くわしていなければ、今の私の状況はなかっただろう。

動画作りに追われている今の状況が良いのか悪いのかは分からない。

ただ、沢山の競馬ファンに動画を見てもらい、声を掛けてもらえるのはありがたい話。

それだけは確か。

 

人生とはつくづく、偶然の積み重ねで成り立っていると思う。

「偶然が重なって競馬YouTuber」その2

youtu.be「4回に3回馬券に絡む軸馬を選ぶ方法」

というタイトルの動画をYouTubeに投稿してから10ヶ月ほどが過ぎた2015年の秋。

「あ、そういえばあれ、どうなったかな」

と、久々にYouTubeを覗いてみたら、再生回数が数万回に達していた。

 

「あんなムダに長い動画を見る人がいるんだなぁ」

としか思わなかったのだが、あ、そういえば、とグーグルのサイトにログインしてみたところ「未払い金が○万円あります。支払い方法を選択してください」的なメッセージが表示されていた。

 

しかしその頃、経済状況も復旧していた私は、新しい動画を作ろうという気も無く、一方その「4回に3回・・・」は毎月、勝手に数千円の収益を生み出し、私の口座には3ヶ月に一度、諭吉先生1枚弱の金が振り込まれた。

YouTubeの収益は8,000円を超えるまでプールされる)

 

2017年の年明け、お情け程度に馬券勝負動画をアップし、一時的に収益が微増したが、それも長続きはせず、すぐにまた元の収益に戻った。

「まあ、飲み代の足しになってるからいいや」と。

当時の私は、動画を作るよりもゴールデン街での飲み歩きが楽しかった。

カウンターで隣り合わせた初見の客と語らう日々を重ねた。

30代に萎んでいたトーク能力のリハビリみたいな日々。

 

そんな2017年の夏、私は五番街夏の扉」にて、とある若者と隣り合わせたのであった。

 

明日に続く

「偶然が重なって競馬YouTuber」その1

マイラーズCの1週前予想動画を上げております。

どうぞよろしくお願いします。

www.youtube.com

人の裏を行く話を続けると、どうにもやさぐれた感じになる。

なので話題を変えてみる。

 

何がどう転んで、私は競馬の動画をアップするようになったのか。

決して、

「YouTuberになってやるぜ!」

などと一念発起したわけではない。

 

2014年の秋、私はとある理由で突如、貧乏になった。

(税金関係のあれこれ)

「こりゃ何か副業でもせにゃ、生活が回らん」

と、ブログ記事を書く内職バイトみたいなことをやったりした。

 

そんな中、ふとYouTubeで動画サーフィンをしていたところ、再生回数を伸ばす動画作成ノウハウ系の映像が私の目に留まった。

私はノートにメモ書きの手を走らせ、馬券術の動画を作ってみることにした。

パワーポイントでスライドショーを作り、安い外付けマイクでナレーションを吹き込み、動画をアップした。

今から思えば、今以上に稚拙な内容だった。

そんなものが金になるとは到底、思えはしなかった。

 

そして私は、動画をアップしたことすら忘れたまま、2015年の秋を迎えていた。

 

明日に続く

 

「人の行く裏に道あり花の山」その2

昨日書いた「我々の相手はJRAじゃない」という話。

初心者の方には何のこっちゃ、という感じかもしれません。

なので、念のために解説。

f:id:eburinta:20180417025019p:plain

これは馬券の総売上げのうち、何%が的中者に払い戻されるか、という表。

でまあ、例えば単勝だと80%が的中者に払い戻され、胴元であるJRAが20%を取るわけです。f:id:eburinta:20180417025132p:plain

 こういう感じ。

(「馬券購入者」というより「馬券的中者」ですが)

 

JRAはこの20%から馬主への賞金や、競馬運営の経費に充てたり、国庫へお金を納めたりする。

要するにJRAにとっては、ファンが固い馬券を当てようが大万馬券を当てようが関係ないわけで、関心事は「どれだけ売上が増えるか」だけ。

 

さて、昨日書いた通り、若かれし頃にスピード指数普及の真っただ中を経験した私は、それ以降、予想トレンドに対し敏感になったわけです。

 

そして昨今「過剰トレンドだな」と思う対象が二つ。

「重賞レースにおける過去10年傾向」と「ジョッキー」。

 

過去10年傾向は従来より、競馬専門紙などで、データ提供サービスの一つとして掲載されておりました。

こういった専門紙はトラックマン(競馬記者)の印のみならず、馬柱内のデータ、調教タイム、厩舎コメント、トラックマンのコラムなど、情報を詰め込めるだけ詰め込むことがサービスとして肝要。

競馬ファンは人それぞれ、あらゆる観点から馬券予想をするわけで。

 

しかし近年、この「過去10年傾向」が独り歩きし始め、いまや重賞レースは、

「過去10年でこんなデータが見つかりました合戦」

になっている気がする。

 

先に触れた通り、競馬媒体が数ある情報の一つとして取り扱うのはよく分かる。

また、データ派・机上派の競馬予想家や、個々の一般ファンが過去10年傾向を語るのも分かる。

ただ本来、調教を見て馬体を見て、厩舎関係者を取材して予想を提供する立場のトラックマンですら「このレースは過去10年で・・・」などと語り出す始末。

 

私は別に「過去10年傾向を探っても馬券は当たらんよ」と言いたいわけじゃない。

どんな予想スタンスだって当たる時もあれば外れる時もある。

膨大なデータを駆使して絞り込まれた勝ち馬。

一方その頃、同じ勝ち馬を「白くてかわいい」と選んでいる女子がいたりする。

 

ともかく「馬券が当たった時、どれだけ獲り込めるか」という観点において、過剰トレンドは軽視した方がいい、という話。

 

この「過去10年傾向」については言いたいこともたくさんあるが、別の機会に回す。

 

一つだけ言うと、過去10年傾向には信憑性の高いものもあれば、「ほぼオカルト」というものもある。

例えば「過去10年、カペラSでは外枠が有利」ということを言うとする。

これはそれなりの信憑性を確保している。

なぜならそもそも、中山ダート1200自体が外枠有利だから。

「中山ダート1200」という条件は新馬からOP特別まで、年間でも無数のレースが施行されている。

傾向を探る分には十分なサンプル数。

 

だから正確に言えば、「カペラSは」ではなく、

カペラSが行われる中山ダート1200は」

という話。

 

ともあれ私は「過去10年でこんなデータを見つけました合戦」からは手を引いている。

 

馬は生き物、レースも生き物。

今年は今年の、来年は来年のダービーが行われるんだ。

 

明日に続く。

 

 

 

 

「人の行く裏に道あり花の山」その1

「人の行く裏に道あり花の山」

有名な相場格言です。

私は株とか為替とかやりませんけど。

 

よく競馬において、

「今日はJRA銀行から金を引き出すぜ!」

とか、

「打倒JRA

などと息巻いている人がおります。

意気込みとしてはステキです。

でも根っこの部分では間違っている。

 

我々が戦っている相手はJRAじゃなくて「全国の馬券購入者」なわけです。

しかしながら麻雀とかポーカーみたいに対面に相手が座っているわけじゃなし。

そして競馬の場合、相手が無数に存在している。

 

じゃあ、どこで敵の手を探るか。

「人気・オッズ」ですよ、そりゃ。

そのオッズを左右する要素も無数にあるけど、その中には「予想トレンド」も含まれている。

 

私、競馬を始めたての頃、1990年代前半「西田式スピード指数」にハマっておりました。

当時、競馬予想界の新機軸だったスピード指数。

毎週、週刊競馬ブックを買い、電卓を弾き、馬場指数やら何やらを地力で算出しておりました。

そして、やたらと穴馬券が当たった。

(その経験が、未だ私に競馬を続けさせているのかもしれません)

 

「着順にとらわれず、走破時計に馬場差を加味し、フラットな条件下で比較する」

スピード指数が世間に広まる前、これにより、前走3着馬より9着馬を上に取ることができた。

 

しかし当然ながら、この手法は瞬く間に普及していきました。

インターネットが普及した時期と被ったのも関係したかもしれません。

いつの間にか、スピード指数上位馬が、そのまま人気上位を形成するようになり、

「よく当たるけど、いつも安い」

というパターンに落ち着いてしまった。

 

明日に続く。